第50回日本胆道閉鎖症研究会のご挨拶

- 第50回日本胆道閉鎖症研究会
- 会長山髙 篤行
- (順天堂大学医学部小児外科学講座教授)
この度、2023年12月2日(土)、順天堂大学小川秀興講堂に於いて、順天堂大学小児外科学講座が担当となり、記念すべき第50回日本胆道閉鎖症研究会を開催させていただく運びとなりました。私が本学教授として担当する最後の学術集会となります。胆道閉鎖症研究会にて当科の術後成績を報告させていただいたのが入局して未だ間もない頃であり、あれから35年が経つとは感慨深いものがあります。
研究会のテーマは「これからの50年に向けて」といたしました。歴史ある研究会の50周年というこの機会に、先人の方々により培われてきた臨床的経験、知識を昇華させ、将来への発展が期待できる活発な討論の場を提供したいと存じます。現時点において、何が問題なのか、breakthroughには何が期待できるのか、実臨床に直結するような有意義な研究会が開催できたらとの思いから、このテーマを選びました。
本会の発足は、胆道閉鎖症の病型分類の作成のために故葛西森夫東北大学名誉教授の呼びかけによってもたれた会合に端を発します。1975年に開催された第1回の会合においては、本講座初代教授の駿河敬次郎名誉教授も招聘を受け、会の活性化に尽力されております。その後、当教室が1981年第8回年次集会(会長 駿河 敬次郎)、1995年第22回年次集会(会長 宮野 武)を担当させていただきました。駿河名誉教授、宮野名誉教授の両名におきましても胆道閉鎖症に対する探求は各々ライフワークともなりました。今回、28年ぶりに私共が50周年を迎える本会を運営させていただくことは、順天堂大学小児外科学講座にとりまして大変な名誉であります。
ご参加いただくすべての皆様にとって記憶に残る有意義な研究会となるよう鋭意準備を進めてまいります。より多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。